労働新聞 2003年7月25日号 通信・投稿

バーベキュー囲んで団結・交流
失業者の連帯感強まる

神奈川・笠置 三喜男

 職と生活保障を求める失業者ネットワーク・横浜が7月6日、多摩川河川敷で失業者の交流・団結のバーベキュー大会を行いました。当日は朝からあいにくの霧雨。大変だなあと思いながら駅に着くと、まだ集合時間に1時間もあるというのに、Kさんが来ていました。目印の桃太郎旗を見ると「オッス!」と改札の向こうで元気なあいさつ。
 Kさんは大手電機の物流部署で働いていたが、工場の整理統合で勤務先もずいぶん遠くなった。そんな矢先、リストラで解雇され、仕事を探しながらハローワーク前での署名活動でがんばる、失業者ネットワークの仲間です。
 集合場所には、横浜の仲間だけでなく昨年国会行動を共に闘った東京の仲間の顔も見える。桃太郎旗を先頭に河川敷に向かうと、先発隊がバーベキューを囲んで準備に励んでいました。アミの上に並べた肉を手際よく皿に盛りつけるTおばさん。横浜の「A農園」から提供されたシシトウ、ピーマンなども次々と焼けていく。みんなに缶ビールを配るAさん。Kさんの「失業者は団結してガンバロー」のかけ声で乾杯! 焼き肉とビールで大いに盛り上がる。
 参加者が自己紹介を兼ねて、近況報告を行いました。Kさんがリストラに合った時、労使協調でまったく闘わない組合で労働者の生活が守られなかったと訴えました。保育園の民営化反対に取り組んでいる人が「ようやく保育園に入れたのに民営化されたら困ります」と訴えると、参加者からカンパが寄せられました。失業者のすばらしい連帯感を目の当たりにしました。
 国会行動でがんばったBさんは、交運関係で仕事をしているが「給料が低くて大変だ。小泉政治を変えなければ労働者の未来がない」と政治を変えるためにみんなでがんばろうと訴える。
 バーベキューもたけなわになると、ハンドマイクがカラオケになり歌が飛び出しました。東京のAさんの歌はなぜかヤクザ路線で歌詞は一番だけだが、大いに盛り上がる。
 みんなでインターナショナルを歌ったあと、横浜ネットワークユニオンの仲間の指導で「団結ガンバロー」を3唱、ハローワーク前での署名活動を引き続きがんばることを確認して、バーベキュー大会を終えました。


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