20020825

長渕 剛の放送禁止曲

寺岡 徹


 労働新聞読者の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 小泉政権の「改革」が行き詰まりをみせ、「痛み」ばかりが私たち勤労者に押しつけられるこの頃。小泉政権誕生時の熱気は今やなくなり、すっかり、その熱気は怒りへと変わっているようです。  私が働いている医療・福祉関連の職場も「痛み」が押しつけられ、利用者、職員ともども憤激に絶えない日々が続いております。
 そんな中、ある日、新聞をたまたまキオスクで買ったところ、こんな記事がデカデカと載っていました。それは、「長渕剛放送禁止曲に」という記事でした。ナニナニ?と詳しく読むと、最近出した長渕剛の曲がNHKはじめ民放各局で、事実上放送禁止になっているということでした。その理由は、歌詞の中にこんなくだりがあるからということらしい。
 「…アメリカが育てたテロリスト ビンラディンがもぐらになっちまってる…」???
 こんなの皆知っている事実を歌っただけじゃないの。なんでこれが?
 断片的な部分しか載っていなかったので、すぐさまCDショップに急行!
 自主規制となれば販売も自主規制?
 そんな危ぐを持ちながらも一枚発見し、さっそく聴いてみました。アフガンの大地に早く平和と緑が戻ることを切に願っている、とても良い曲なのですが…。
 米国は9.11以降、異論を許さない状況になっていると聞きます。日本もその道をひた走ろうとしているのでしょうか。ついこの間まで「言論の自由を守ります」などと広告を出していた大手マスコミの手のひらを返すようなダブルスタンダード!
 心ある皆さん、ぜひCD「静かなるアフガン」(定価1020円)を買って、この曲を聴いてみてください。
 これから日本がどのようなスタンスに立って進路を歩んでゆくのか、考えさせられる一枚です。