20020625

失業者の手記
怒りの国会行動に参加して
第2、第3の行動を約束しあう
国の無策ぶりに怒り沸とう

川崎市 松島 五十路


 6月14日、「もう我慢できない。職よこせ『怒り』の国会行動」に参加し、驚き、感動しました。
 当日は日本中がわくワールドカップ2002の日本対チュニジア戦にもかかわらず、各ネットワークから300人を超える人が参加したことと、皆様とリストラ、失業で切羽詰まった生活状況を話し合えたからです。
 私も昨年退職後、ハローワーク前で署名したのがきっかけで、その後川崎ネットワークの人たちと署名運動に参加しております。
 ハローワークに通う皆さんは、一様に退職事情への不満、また再就職、生活への不安を訴えております。
 ハローワークに通うも、「求職票と実際は違う」「合う職種がない」「職業訓練で資格を取っても実経験がない」「年齢制限」「賃金が低く生活できない」などで、再就職への道は狭まり、切迫した人びとが毎日ハローワークに通っている状況です。
 3月19日に、川崎市阿部市長あての皆さまの署名を持参して、市役所を訪問。「失業対策の強化を求める申し入れ」を提出し、現状打開の請願をしました。
 5月22日、川崎市議会で前件の審議を傍聴しましたが、請願日より2カ月経過しても、何も具体策はなし。「それは国がやる。それは他の管轄部署。生活保障などはできないし、対策は現行法で検討してみる。相談窓口を予定している」とか、失業者対策の強化に対する真剣な態度はまったく見受けられませんでした。また、「川崎市の名産品を販売し、数百億円の経済効果と相当数の雇用を創出できるのでは」とか、夢のような計画をやり出す始末です。

*  *  *

 6月14日の労働厚生省への要請交渉は、参加した40人のかたがたもあ然とするほどで、状況は論外でした。
 省側から、総務、国保、職安などの各課から12人の担当者が勢揃いしましたが、一見入省1〜3年ぐらいのヒヨコさんばかりです。あげくの果てには、責任者はいない、話は聞くだけ、正式に記録、上申はしないとか、門前払い同然です。
 同席の植田衆議院議員が見かねて、上司への報告、処理などのアドバイスをくれましたが、騒然とした中で打ち切られました。
 この対応で「雇用対策・失業者支援」に対して実情把握のなさ、対策、施政のなさを実感し、参加者全員の怒りは頂点に達し、後の決起集会、デモ行進に迫力がかかりました。
 終わりに、失業者ネットワークの全国的署名活動、増員、第2、第3の「雇用対策強化」政府への要請行動を約束して、別れました。
 行政府(特に省庁)への請願に際して、議事進行、回答の有無、期日など、また付随するルーティン(手続き)の方法など、国会議員、弁護士などの確認も必要かと思います。
 「政府は一国の生活を守り、教育を進めよ! すなわち食えることと、育てることを忘れるな!」
 全国の皆さん、がんばろう。