20011025

労働党へのメール(2)

ヤクザより悪質な取り立て
このままでは自殺者が続出
政府は一日も早く改善を

許せない! 回収機構の横暴

小売店経営 村上 正也


 突然のメールで失礼いたします。私は熱帯魚のショップを経営している者です。今年の二月に、借入をしていた地元の信用金庫が破たんしました。私の債権は整理回収機構にうつり、六月に呼び出しがあり、「八月まで考える猶予をやるから三カ月以内に四千五百万円を全額返済するように」と言われました。
 私は、担保に入っているアパートを売却しても半額程にしかならないので、残金は五年から七年の分割返済にしてほしいと言いました。整理回収機構のK課長は「うちは銀行じゃないんだから、あなたの会社がつぶれようと、あなたや保証人になっているあなたの母親がどうなろうと、できる限りの差し押さえをして短期回収をしますから」と脅迫のような、まさに猫がネズミをいたぶるように口元にゾッとするような含み笑いをしながら言いました。
 また「これからは利息が年利一八・二五%なる」と言うので、私が「今までと同じで」とお願いすると、K課長は足を組みソファにふんぞり返ってドスのきいた声で、「今の時点でそんな話を切り出すのは非常に不愉快だなあ」と私をにらみつけて脅しました。
 翌日、弁護士に電話で相談しましたが、弁護士が「整理回収機構は国家権力が味方についているから社員はズに乗ってヤクザより悪質なんだよ」と前置きをして、つぎのような経験を話してくれました。
 「回収機構の強引な取り立てを受け、弁護を依頼してきた人が二人いた。一人は借入先の金融機関が破たんし、回収機構に債権が移行、五年の分割返済を申し出たところ、回収機構の社員に『うちは銀行じゃないんで一括返済してもらう、できなければ家も会社も強制競売(けいばい)しますよ。それがいやならサラ金から借入してでも返しなさい。なんせ当社は【利息が年利一八・二五%】でサラ金より高いんだからそうした方がいいよ』と言ったので、びっくりした。結局、その依頼人は強制競売され、仕入の支払いや社員の給与も払えなくなり、夜逃げをして行方不明になってしまった」。
 「別の依頼人は五十歳代の舞台女優で、借り主の保証人になっていて、その借り主が返済ができなくなり、回収機構から呼び出しがあったので同行した。『分割返済ではなく一括返済しないと、あなたの実家を強制競売します』と言われその依頼人がテーブルに顔を伏せ、号泣しだしたんだけど回収機構の社員が『ふん、さすが女優だな』て言ったのにはビックリして腹が立った」。
 その話を聞き、私は驚きと恐怖を感じました。二カ月後の八月十四日に、日本テレビのニュースで、【整理回収機構の本社で、三歳の女の子を道連れに灯油をかぶり焼身自殺をしようとした人がいた】事件を知り、私も他人事とは思えませんでした。
 八月中旬の朝日新聞に載ってましたが、【小泉総理が不良債権を三年以内に処理する】という方針を続ければ、約十万人の自殺者が出るという警告をしています。今でも多くの行方不明者や自殺者が多発していますが、警察も発表を伏せています。
 大阪の末野興産のような悪質な不良債務者と同じ回収の方法を取るのは絶対におかしいことです。自殺者を続出させないように、一日も早く国会で取り上げていただきますよう何卒、何卒、よろしくお願い申し上げます。
 私と同じように、整理回収機構に苦しめられている人はたくさんいると思います。そういう方々と連絡を取り合いたいと考えています。左記までご連絡いただきますよう、あわせてお願い申し上げます。

携帯電話 〇九〇・二七五七・八九五七

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