20010725

「障害」者の作業所づくり
学習会大いに盛り上がる

地道に地域を変えていく

宮崎・古賀 公平


 全国の読者の皆さん、お元気ですか。ここ宮崎では、やっと梅雨が明けました。でもクーラーを背中につけておきたいくらい暑いのです。
 さて、県内でも参議院選挙が行われていて、保守系二人(現職を含む)と社民党+民主党の共同候補による、事実上三人の争いとなっています。長引く不況で自民党への怒りが高まっていますので、社民党+民主党の候補が勝つチャンスなのですが、みんなの関心もあまりなく、盛り上がりを欠いた選挙戦となっています。
 そのような中で先日、私が参加しているボランティアグループが「障害」者の小規模作業所についての学習会を行いました。小規模作業所を運営している作業所長に講師をお願いしました。
 講師は、ある市の作業所運営要綱を参考に、作業所のつくり方を話してくれました。その市の「障害」者福祉の現状として、療育手帳を持っている「障害」者のうち、約三割が在宅、約三割が精神病院に入院、残りの約四割が養護施設に入っています。
 「これからは在宅福祉の時代です。四十歳くらいまでは親元から作業所へ通い、親が死んで親元から通えなくなったらグループホームをつくればよい。六十歳を過ぎれば老人ホームに入るようにすればよい。養護施設に入るより地域の作業所に入ったほうが、行政としても措置費が安くなるメリットがある。親は自分のために『障害』児行政を動かすことが必要だ」と話されました。
 約二時間の学習会でしたが、「障害」児をもつ親は「作業所づくりに向けてがんばっていく」と決意を述べるなど、盛り上がった学習会になりました。
 ただでさえ不景気で就職がむずかしい中、作業所をつくることで「障害」児・者の働く意欲を導き出していくことができると思いました。これからもこのような地道な活動を続けていき、地域を少しずつ変えていこうと思います。共にがんばりましょう。

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