20010115

46日間のストライキで闘う

ハイタク労働者 藤原 光雄


新年おめでとうございます。
 不況の影響でハイタク産業を取り巻く状況は一段と厳しくなっています。労働組合は昨年、四十六日間にわたるストライキと一カ月以上におよぶ順法闘争を闘い抜きました。
 悪知恵を働かせる会社は、組合員脱退工作や疑似工作した三六協定書を組合抜きでつくったり、組合員に対しては賞与の未払いや賃金体系の一方的な改定で大幅な賃下げ攻撃を続けてきました。最近では月の出番数を一回増やして十三出番をたくらむなど、自らのフトコロアップを図る悪辣(あくらつ)ぶりです。
 先月組合の大会が開かれました。組合を脱退したり職場を退職する人が増えましたが、組合の力を弱めようとする攻撃に、耐え忍びがんばっている組合員にもいくつかの明るい話題があります。大幅な賃金引き下げは違法との判決が出ましたし、非組合員のなかにも団結の必要性を訴える人も出てきています。
 毎日のように新聞に募集広告を出しても、このような低賃金ではすぐ辞めるという悪循環こそハイタク産業の実態を示すいい証拠です。新年からの自由化が迫るなか一段と厳しくなるハイタク業界で、労働者の団結が今以上に必要なことを痛切に感じています。環境改善のために業界を巻き込むこと、行政への働きかけも行わなければなりません。