20001015


三宅島噴火に思う

飛んできた真っ黒な火山灰

東京都八丈島 寺沢 輝子


 三宅島の噴火で、ここ八丈でも避難の方々を三十八人受け入れています。動物病院もネコを何匹か預かっているそうです。九月十八日の二回目の噴火の時、年に数回という北からの風が吹き、真っ黒な火山灰が降ってきました。エーッここまで飛んで来たのかとびっくりしました。
 報道によると、三宅島は一面真っ黒の火山灰におおい尽くされ、さながら死の世界のようでした。
 八丈に来ているNTTの中継所が、三宅島にあります。噴火の段階では通信機能が停止するかもしれなかったのですが、今では八丈に衛星中継車が到着し、一般固定電話は影響を受けないそうです。
 自分が大変な目にあわない限り、なかなか人の苦労は分からないものです。大変な時に助けてもらったら人のありがたみを心の底から感じるし、人が苦労していたらなんとかしてあげようと思うのではないでしょうか。
 毎日を一生懸命働いて、それだけで過ぎていきます。健康だから働けて、戦争もなくて、ありがたいことです。でも、仕事を奪われたり、利潤を追求するあまり人の命など考えてもいないやつらの犠牲になって苦しんでいる人もたくさんいるんですよね。
 NHKのテレビ番組「四大文明」で、ソクラテスだったと思いますが、社会やさまざまなことに疑問をもって生きていき、人としてこれでいいのかと常に考え、最後は自分の信条に従い、堂々と死んでいったそうです。
 思想家といわれる人たちについて不勉強ですので、勉強してみたいと思わされました。皆さんも、元気にがんばってください。
 


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