20000905


国労つぶしに必死のJR
今こそ団結固める時

差別に耐えがんばる仲間

国労組合員 山川 正義


 暑い日が続き、国労も熱い夏となっています。私たち現場の国労組合員は、あいも変わらずJRから差別され、権利侵害を受けながら奮闘しています。
 JR・支配層は労使紛争の解決をめざすなかで、国労総体を労使協調路線へと引きずり込もうとしています。しかし、現場においては、徹底した国労差別、不当労働行為=脱退工作を強め、国労解体を強めています。この間の敵の攻撃から見えるものは、国労の分裂、解体です。
 だからこそ、「分割・民営化」攻撃から二十年近く闘い、残っている者の苦労を共有する断固たる団結をうち固めることです。
 今、私が担当している二十数人の組合員は、全員が普通の組合員です。しかし、彼らも長期にわたり昇給、ボーナスのカットや不当配転、国労差別にじっと耐えながらも国労に残ってがんばっています。彼らはこの間の本部の対応に「何しとるんや」「敵に弱点を見せてどうする」と怒っています。
 この間、私たちは仕事が忙しいといわれながらも、本来業務から離され、そして一昨日はとうとう炎天下で一日中草刈りでした。ジリジリと照りつける熱射と闘いながら、「この恨みはJR・支配層に必ずはらしてやる」、自分の子の名を呼びながら「自分ができなかったら俺の代わりに恨みをはらしてくれ」と叫びました。
 このような差別的な扱いがイヤになり、会社の誘いにのり国労を去る活動家が数名出ました。普通の組合員は「世渡りがうまいやつらだ」と怒っています。私はこれを聞いてハッとしました。組合員は常に役員を見ている。彼らこそ階級観点のしっかりした部分だと思い、彼らといっそう団結することの重要さを認識しています。
 ある工場では「天皇」が乗るといわれている車両の改造が行われたそうです。職制数名が二十四時間警備すると同時に、これらの関連で権利侵害と労務支配がムチャクチャ強まったそうです。
 この車両には立派ないす、じゅうたんが入れられるということです。多くの社員は「なんで一人の人間が乗るのにばく大な金をかけるのか」「ゴキブリでも入れとけ」と、怒っています。
 国とJRは階級的労働運動を目のかたきにして、ち密な戦術をたて、国労つぶしにやっきになっています。
 今こそ革命運動の歴史に学ぶべきだと思っています。なぜ、中国共産党は日本帝国主義を打倒し、内戦に勝利し、革命に勝利することができたのか? また、ベトナム人民はあの強大な米国帝国主義を打ちまかせたのか? まさにゲリラ戦と幅広い統一戦線、そして絶対的な勝利の確信だと思います。ここに私たちの勝利のカギはあると思います。 


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