20000825


夏休みの思い出

山歩きや釣りを楽しむ

神奈川 福島 俊幸


 夏休みを利用して丹沢湖へ友人と遊びに行きました。お盆と重なっていたので、道路はどこも渋滞でしたが、国道二四六号から丹沢湖へ抜ける道は以外とすいていました。
 一日目は、丹沢湖に注ぐ川の一つ中川川を散策しながら権現山をめざしました。川岸にはいくつものテントが張られ、家族連れでキャンプを楽しむ人びとでにぎわっていました。
 町営の温泉の入り口には「ガットウルグアイラウンド…」の看板がありました。細川政権がコメの自由化に踏み切りましたが、農民を押さえ込むために、こんな山間地にまで「補助金」をばらまいたのかとあきれかえりました。
 山歩きは、中学時代に遠足で山を歩いて以来何十年ぶりでした。あいにく天気は曇り空で、時折雨が降ってきましたが、涼しい風が何とも言えないものでした。体力の衰えと年を感じさせられた山歩きでしたが、休憩所で飲んだビールが格別でした。
 二日目は、中川川で釣りを楽しみました。ポイントになりそうな深みで、ハヤをねらいました。「見える魚は釣れない」とはよく言ったもので、十センチくらいのハヤが泳いでいるのに全然手ごたえがありません。場所を変えてようやく釣れ始めました。
 気分よく釣り糸を垂れていると、今度は子供たちがすぐそばで遠慮容赦なく泳いだり、潜ったりで釣れなくなってしまいました。そんなこんなで、半日の成果はハヤ五匹とふるいませんでしたが、岸辺でハヤを塩焼きにして友人と共に楽しいひとときを過ごしました。
 さて、丹沢湖といっても知らない人が多いと思いますが、昨年多くの犠牲者を出した「玄倉川」といえば思い出すことでしょう。事故が起きた現地へも足を延ばしてみました。川岸、中洲にはいくつものテントが張られ家族連れて楽しんでいました。中川川でも見受けられましたが、川岸のちょっとした空き地にテントを張って楽しんでいます。有料のキャンプ場やバンガローがあっても、わずかな河川敷でキャンプを張っているのは、手軽さばかりではないように思えました。
 最近の参院文教・科学委員会で昨年の玄倉川キャンプが問題になったそうです。共産党は「啓発活動を全国規模で」などと言っていますが、問題解決になるのでしょうか。河川事故に対する認識の甘さ以前に、日本の労働者の苦しい「家計」の実態があるのではないでしょうか。 


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