20000825


「障害」児の地元入学進める

雑草のごとくしぶとく

自治体労働者 上野 敦史


 30度以上の暑い日が10日ぐらい続いていましたが、一転してここ2、3日は雨が降り続いています。皆さんの地域では、いかがですか。
 私は10数年間、「障害」児を地元の小学校に入学させる活動を続けています。県内の小学校には車イスの「障害」児が10数人在学しています。しかし、設備(エレベーターやスロープ、手すりなど)の面では十分ではありません。
 車イスのA子さんが通う小学校ではA子さんの友人の親たちが中心になり、エレベーター設置の運動を始めました。それにあわてた市長は「今後改築する小中学校5校にエレベーターを設置する」と発言しましたが、A子さんの通う小学校には設置しないことになりました。その後の話し合いにより、介助員を車イスの「障害」児が通う小中学校に配置することが決まりました。
 このように「障害」児の親たちを中心にねばり強く運動を続けたことが、成果につながったと思います。
 また、今年私立高校に車イスの「障害」児が入学し、学校側が積極的に手すりやスロープなどの設備の改善を行うなど、うれしい変化も生まれてきています。
 「障害」児が地域で生きていくにはまだまだ厳しい面もありますが、雑草のごとくしぶとく地域を変えていこうと思います。お互い、がんばりましょう。 


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