20000305


僕はセールスポストマン
職場をよくしようと奮闘中

郵政労働者 谷川 正也


 皆さん、お元気ですか。私は、郵便局に勤務しています。前々号の労働新聞に郵政労働者の通信が載っていましたが、「そうだ、そうだ」と思いながら筆をとりました。
 私は、昨年の人事交流(強制配転)で今の局に異動し、五カ月が経過し仕事にも慣れ、新しい仲間の名前も少しずつ覚えてきたところです。私の局のようすについて少し書きます。
 私のいる課は、昨年の七月にそれまでの集配課から営業集配課に変更になりました。郵便屋からセールスポストマンに変わったわけです。たとえば、子供の日、母の日などのイベントゆうパックの販売について、個人目標一人十個以上とか目標が決められます。親せきに買ってもらったり大変な苦労をしますが、自分の持ち出し(自腹)でノルマを果たしている人が多いのが実態です。
 また、一日の仕事もその日の配達状況、残った物の点検、お客からの声かけ(申告や集荷など)を班長を通して報告します。アルバイトも同じです。この目的は、ミスがあった場合に誰がやったのかをはっきりさせて、現場の責任にして処分をしやすくするためのものです。職場は毎日がピリピリしています。
 その他に、今年から新昇給制度が本格的に始まり、営業成績や当局の取り組みへの協力程度(たとえば提案数)、発表会の内容などが、ボーナス、年度末査定の材料とされることになりました。組合(全逓)は、この新昇給制度に基本的には賛成です。
 今組合は、事業を守ることで精いっぱいです。雇用面でも、口ではいいことを言っていますが、現場では当局による処分の乱発に組合は無力です。
 私の職場で、お客に暴言を吐いたということで処分された人がいます。三カ月間十分の一減給という非常に重い処分です。でも組合は動きませんでした。当局は何でもやり放題。何のための組合か、情けないの一言です。
 こういう雰囲気の中で、職場を少しでもよくしたい。仲間に元気になってほしい。そして、労働組合とは何か、労働者とは何かを考える意味で、「三池闘争と私」のパンフを広めています。労働新聞の読者や仲間が快く買ってくれました。また、労組出身の市会議員や団体の役員にも買ってもらいました。
 私自身パンフを読んで、一九五〇年代も現在も労働者の置かれている状況は変わらないと思いました。学習もして、今こそ労働者の団結が必要ではないかと思います。私ももう黙ってはいられません。こぶしを天に突き上げねば! 


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